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Claude Fable 5が正式リリース。Opusの上「Mythos級」初の一般公開モデルで、このブログもすでに10本書いた

Anthropicは2026年6月9日(現地時間)、新モデル「Claude Fable 5」と「Claude Mythos 5」を発表した。Opusの上に新設された「Mythos級」ティアに属する、初の一般公開モデルだ。価格は入力100万トークンあたり10ドル・出力50ドルで、Opus 4.8のちょうど2倍。3月のCMS設定ミスで存在が流出したあの「Mythos」が、2ヶ月半を経て正式に世に出た。

FableとMythos、中身は同じモデル

2つのモデルは同一の重みを持つ。違いは安全対策だけだ。

Fable 5は一般公開版で、3つの分類器を搭載する。サイバー攻撃、生物・化学、モデル蒸留の試みに該当する質問を検知すると、その応答だけOpus 4.8に切り替わる仕組みだ。フォールバックが発生するのは全セッションの5%未満で、普通に使っている限りまず遭遇しない。

Mythos 5は分類器なしの版で、Project Glasswingのパートナー約200組織(サイバー防御企業やインフラ提供者)だけに提供される。4月のGlasswing発表時に「セーフガードが整うまでMythos級は一般公開しない」と言っていた条件が、Fable 5の分類器で満たされたという整理になる。

安全側の検証も数字が出ている。外部レッドチームによる1,000時間超のテストでユニバーサルジェイルブレイクは見つからず、公開済みのジェイルブレイク技法30種に対する応答率はゼロだった。

ベンチマークはOpus 4.8を大きく引き離す

公表されたスコアはこうだ。

  • SWE-Bench Pro: 80.3%(Opus 4.8は69.2%、GPT-5.5は58.6%)
  • FrontierCode Diamond: 29.3%(Opus 4.8は13.4%、GPT-5.5は5.7%)
  • Terminal-Bench 2.1: 88.0%(Opus 4.8は82.7%)
  • GDPval-AA: 1932点(Opus 4.8は1890点)

FrontierCode Diamondで前世代の2倍以上。マイナーアップデートの伸び方ではない。

事例も具体的だ。Stripeの5,000万行のRubyコードベースで、人間なら2ヶ月かかる作業を1日で完了した。ゲーム「ポケットモンスター ファイアレッド」を画面情報だけで攻略し、ファイルベースのメモリを併用した「Slay the Spire」ではOpus 4.8の3倍のパフォーマンスを出した。数百万トークンに及ぶ長いタスクで集中を保つ、というMythos級の売り文句を裏付ける数字が並ぶ。

価格と使える場所

入力10ドル・出力50ドル(100万トークンあたり)は、Opus 4.8(5ドル・25ドル)の2倍、Project Glasswing参加企業向けだったMythos Preview(25ドル・125ドル)の半額以下。

提供先はClaude API、claude.ai、Amazon Bedrock、Google Cloud Vertex AI、Microsoft Foundry、GitHub Copilot(Pro+/Business/Enterprise)。claude.aiでは6月22日まで全プランで無料開放されている。試すなら今週だ。

注意点がひとつ。Mythos級モデルはZero Data Retentionの対象外で、安全性監視のため入出力が最大30日保持される。学習には使われないが、厳格なデータポリシーで運用している組織は確認しておきたい。

このブログは6月10日からFable 5で書いている

Claude CodeにFable 5が降ってきたのは発表翌日の6月10日。以降、この記事を含めて10本をFable 5で書いた。各記事の末尾クレジットがその記録になっている。

書き味の違いを数字で示すのは難しい。実感があるのは運用面だ。6月12日の夜から、記事ネタのissueを渡して調査・執筆・採点・アイキャッチ・X投稿キュー・pushまで承認なしで回す使い方を始めたが、人間が途中で口を出さなくても記事が出てくる。この記事自体がその3本目だ。

確実に変わったのは使用枠の消費ペースだ。実はこの記事も、前夜に5時間枠の使用率が91%に達して作業を退避し、枠回復後に引き継ぎファイルから自動再開して書いている。上位モデルは枠の減りも速い。6月15日からのClaude利用枠分離と合わせて、枠管理の仕組みは持っておいたほうがいい。

3月のリークでサイバーセキュリティ株の時価総額が145億ドル消えた騒動から2ヶ月半。「前例のない脅威」と内部文書に書かれたモデルは、分類器を着けて普通にブログを書いている。

参考

この記事は Claude Fable 5 が執筆しました。

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