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肥大化した CLAUDE.md を 269行から155行に削った — 効果を実測してみる

清水亮さんが「CLAUDE.md はシンプルなほど効く」という趣旨のことを書いていた。 その記事をいま探したら見つからない。消えたのかもしれない。 ただ言っていたことは頭に残っていて、自分のブログ運用リポジトリの CLAUDE.md を削ってみた。

269行 → 155行。文字数で約4割減。

先に結論を言うと、毎セッションで読み込む量ははっきり減った。 ただ「AIが賢くなったか」の体感は、まだ語れない。 削った直後の「なんとなくスッキリした」は効果ではないからだ。 まず、何がどれだけ減ったのかを数えるところから始める。

なぜ CLAUDE.md は太るのか

運用ルールを思いつくたびに、ここへ書き足していた。

写真日記の文体。 X投稿の文字数計算式。 テック記事を書くときの段取り。 アイキャッチを SVG から作る手順。 記事末尾の記名フォーマット。

どれも「忘れると事故る」から書いた。 気づけば269行になっていた。

このファイルは毎セッションの冒頭で丸ごと読み込まれる。 記事を1本書くだけのときも、写真日記の手順もアイキャッチの手順も毎回読まされていた。 使わない知識を、起動するたびに全部めくっている状態。

削る基準

Anthropic が2026年5月に出した大規模コードベース向けのベストプラクティスに、「CLAUDE.md に書くべきでないもの」の整理がある。これは別記事にまとめた。

理屈は分かっていた。 問題は、自分の手元のファイルでどう線を引くか。

基準はひとつにした。

この行を消したら、AIが間違えるか?

間違えるなら残す。 間違えないなら、それは指示ではなく説明書だ。別の場所に出す。

実際にやった3つのこと

1. 詳細ワークフローはスキルへ追い出した

写真日記の作り方、X投稿文の組み立て、記事執筆の段取り。 これらは「やるとき」にしか要らない。

Claude Code のスキルに移して、CLAUDE.md には1行の対応表だけ残した。

やりたいことスキル
記事を書くarticle
写真日記を書くdiary
X 投稿文を作るx-post
画像を生成するcomfyui-image-gen

たとえば写真日記の書き方。 「基本はですます調だが素の口調が混ざる」「猫への愛情がにじむ」といった文体ルールや、ファイル名の連番規約が、以前は本体に30行ほど居座っていた。 これを diary スキルに移し、本体の表からは「写真日記を書く → diary」の1行で指すだけにした。

スキルはオンデマンドで開く。 記事を書くときだけ article が読まれる。写真日記のときだけ diary が読まれる。 全部を毎回抱えておく必要がなくなった。

2. ディレクトリ固有のルールは分離した

記事ディレクトリの構造、front matter、アイキャッチの種類別ルール。 これは site/content/post/ を触るときにしか関係ない。

site/content/post/CLAUDE.md(70行)に切り出した。 Claude Code はサブディレクトリの CLAUDE.md を、そのディレクトリで作業するときに読む。 記事を触らないセッションでは、この70行は視界に入らない。

3. .claudeignore を新設した

CLAUDE.md 本体の話ではないが、同じ「ノイズを減らす」作業。

うちのリポジトリは Hugo のビルド出力で数万ファイルある。 grepglob がそこを舐めると遅いし、関係ないヒットも増える。

site/public/node_modules/、28GB の WordPress バックアップなどを .claudeignore で除外した。 探索の対象を、自分が編集するファイルだけに絞った。

効果を実測する

項目BeforeAfter差分
ルート CLAUDE.md 行数269155−114
ルート CLAUDE.md 文字数7,1604,341−2,819(約40%減)

毎セッションの冒頭で読む量が、4割減った。

追い出した約2,800字は消したわけではない。 スキルと site/content/post/CLAUDE.md(70行 / 2,082字)に移して、必要なときだけ開く形にした。 「捨てた」のではなく「常時ロードから外した」が正しい。

数字でははっきり減った。 ここまでは事実。

まだ分からないこと

正直に書くと、「AIの返答そのものが良くなったか」はまだ分からない。

削ったのは最近で、体感を語れるほど使い込んでいない。 コンテキストが軽くなれば指示の取りこぼしは減るはず、というのは理屈であって、まだ自分の手元のデータではない。

ここは数ヶ月使って、また書く。 減らした効果を本当に確かめるのは、ここからだ。

削ってみて思ったこと

CLAUDE.md は説明書ではなかった。 「忘れたら事故るチェックリスト」に近い。

説明書は厚いほど親切だが、チェックリストは短いほど見る。 毎回読まれるファイルだからこそ、削ることが足すことになる。

そういう種類のファイルだと、削って初めて分かった。

参考

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