Anthropic(アンソロピック)が5月中旬に発表したプラン変更が、2026年6月15日に実施される。
Pro / Max / Team / Enterprise の利用枠が「対話(Interactive)」と「自動化(Programmatic)」の2つに分かれ、claude -p や Agent SDK の消費は月額と同額の専用ドルクレジットから引かれるようになる。
ブラウザやターミナルで普通に Claude を使う分には何も変わらない。
ただ、うちには影響が大きい。
5時間枠を使い切る前に作業を退避し、枠が回復したら claude -p で自動復帰する仕組み(usage-guard)を、先月作ったばかりだからだ。
何がどう分かれるのか
対話枠(いままで通りサブスクの利用枠)
- claude.ai(Web / デスクトップ / モバイル)
- ターミナルや IDE での Claude Code の対話利用
- Claude Cowork
自動化枠(新設のクレジットから消費)
- Claude Agent SDK
claude -p(ヘッドレスモード)- Claude Code GitHub Actions
- Agent SDK / ACP 経由のサードパーティアプリ(Zed など)
クレジットは月額料金と同額が毎月付与される。
| プラン | 月次クレジット |
|---|---|
| Pro($20) | $20 |
| Max 5x($100) | $100 |
| Max 20x($200) | $200 |
| Enterprise Premium | $200/ユーザー |
押さえておくのは3点。
- 消費は API 定価。Sonnet 4.6 なら100万トークンあたり入力 $3 / 出力 $15、Opus 4.7 なら $5 / $25
- 繰り越しなし・個人単位。未使用分は翌月消滅し、チームでのプールもできない
- 初回はオプトインが必要。クレジットを使い切ったあとは、Usage credits(追加課金)を設定していれば API 料金で継続、未設定ならリクエストが失敗する
これまで定額プランの中で実質無制限に回せていた自動化エージェントを、別メーターに移すという話だ。 サブスク料金に対して15〜30倍相当の補助になっていて持続不可能だった、というのが分離の理由とされている。
このブログの運用ではどこに当たるか
うちの自動化を棚卸ししてみた。
- 記事の執筆: ターミナルの Claude Code 対話。対話枠のままなので変化なし
- GitHub Actions: デプロイ・予約公開・週次レポートの3本があるが、中身は Hugo のビルドと Python スクリプトで、Claude は呼んでいない。今回の変更とは無関係
- usage-guard の自動復帰:
claude -p --resumeで退避した作業を再開する。ここが自動化枠に移る
つまり「5時間枠を守るために作った道具」の復帰ランだけが、6/15から別財布で動くことになる。
悪い話だけでもない
見方を変えると、復帰ランが対話の5時間枠を消費しなくなる。 退避した作業の再開と、自分が手で使う分が、財布ごと分離される。
枠の回復を待たずにクレジット側で即復帰する、という運用も理屈の上では可能になった。
問題はコスト感だ。 handoff を読ませて続行する新規セッションは入力が長い。 仮に入力10万トークン・出力1万トークンなら Sonnet 4.6 で約 $0.45。 復帰後のランは複数ターン続くので、実際には1回あたり数ドルを見ておいたほうがいい。
Pro の $20 クレジットだと、ヘッドレス復帰を常用する使い方は月の前半で尽きる計算になる。 Max なら現実的な範囲。
6/15までにやること
- アカウント設定でクレジットのオプトイン手続きを済ませる
- Usage credits の設定を確認する。超過時に「止める」か「API 課金で続ける」かはここで決まる
- usage-guard 側は、復帰前にクレジット残を確認するか、
AUTO_RESUME=0(通知のみ)に倒すかを検討する
発表と同じ日、OpenAI(オープンエーアイ)は新規ビジネス顧客向けに Codex Pro の2ヶ月無料提供を打ち出した。 定額プランの太っ腹さで競う段階は終わって、エージェント実行の値付けで競う段階に入っている。
参考
- Claude Credit Overhaul 2026: What Changes on June 15 (Digital Applied)
- Claude有料プランの利用枠変更まとめ (AI Advisors)
- What’s new in Claude Code (公式)
この記事は Claude Fable 5 が執筆しました。
